早いもので、もう10月ですね。先日の台風のあたりからだいぶ過ごしやすくなってきました。
本来なら夜はバーに繰り出して、ウイスキーを飲みたいところですが、仕事のボリュームが多くて先週はかなり睡眠時間を削りました。そして、そんな時に限って親類の弔事が重なったりするので、なかなか厳しいですね。
それでも、後少しでいろいろな忙しいことの峠を越えそうな気配となってきました。ああ、早く日常生活に戻れますように!
と愚痴っぽくなりましたが、以前に飲んだガイアフローのブレンデッドMです。
GAIAFLOW SHIZUOKA WHISKIES MEET WORLD WHISKIES GAIAFLOW WHISKY BLENDED M
製造者:ガイアフローディスティリング株式会社
原材料:モルト(英国製造、国内製造)、グレーン(英国製造)
仕様:700ml 48%
希望小売価格:3,960円(税込)
発売:2022年2月下旬
初回出荷5,555本
飲んだ日:2022年5月13日
タイミング:ボトル肩口
香り:甘い麦から入りバナナ、桃、メロン、ややセメダイン感。加水して時間が経つと爽やかさも加わる。
味:セメダイン系から入りバナナ、オレンジ、山椒の痺れ、やや若いアルコール感。優しさとアルコールのボリューム感が共存している。グレーン感もあるけどよくできたウイスキーで、気軽に楽しめる美味しさ。KらしさもあるけどW感強め。加水するとオレンジ、塩気、辛み感に際立ち。さらに時間が経つと杏とえぐみ感。
予想していた以上に本格的な美味しさで、かなり楽しめました。アルコール度数は48%という設定で、かなり風味にこだわったと思われますが、お値段は税込みで3,960円! 素晴らしい設定ですね。
いつものように、このボトルについて調べてみますと、ガイアフローの公式サイトに結構詳しく載っていました。もともと蒸溜所稼働後からすぐ、気軽に楽しめるウイスキーを提供しようとブレンデッドウイスキーの構想を始めていたそう。
しかし、静岡蒸溜所での生産量は限られているので、英国産モルトウイスキー、グレーンウイスキーを仕入れて敷地内で保管していたそうです。自社蒸留のモルトウイスキーをリリースできたところで、いよいよブレンデッドを製造したとのこと。
このブレンデッドMの原酒は静岡蒸溜所のモルトウイスキーとイギリス産のモルト、グレーンウイスキーをブレンドしています。静岡ウイスキーの方は、ノンピートの国産大麦のみを使用して、日本らしい味わいを重視。K(元軽井沢)とW(フォーサイス社製)の両方の蒸留機で製造された原酒を組み合わせているとのこと。
その静岡産モルト原酒は3年以上熟成させ、イギリス産のモルト原酒、グレーン原酒と「調和させ、緻密なブレンドを重ね」ることで「繊細で伸びやかな静岡産モルトの味わいを生かしつつ、力強い英国産モルト、まろやかなグレーンとのバランスをとることで、唯一無二のガイアフローブレンドが誕生し」たそうです。
なるほど、かなり昔から気軽に美味しいウイスキーを飲んでもらうために企画して、手をかけてこのウイスキーを生み出していたんですね。
このブレンデッドMは初回出荷は5,555本と限定販売ですが、ガイアフローのスタンダードアイテムとして、年間を通じ定期的に発売するそうです。最近のジャパニーズウイスキーの傾向として、限定生産で高額で販売して終了というスタイルが多いですが、こういうスタンスは飲む側としてうれしいです。
まだどこのバーでも置いてあるわけではないですが、応援の意味も込めて見つけたら飲むようにしようかなと思えるいいボトルでした。
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