イチローズモルトの秩父 オン ザ ウェイは、自分がスコッチウイスキー一辺倒で飲んでいた時から何回もネットやバーで見かけていました。限定生産ながら、ある意味メジャーなボトルです。
このオン ザ ウェイ シリーズ?は2008年2月に秩父蒸溜所が稼働してから成長を重ね、多くの樽が熟成庫に貯蔵されるようになってきたところで、「これからの秩父蒸溜所を感じさせる香りを選」ぶことをコンセプトにつくられたようです。
ちなみにオン ザ ウェイは毎年発売されているのかと思っていましたが、調べてみると過去は2013年、2015年の2回しかつくられず、今回の2019年でようやく第3弾でした。
ベンチャーウイスキー イチローズモルト 秩父 オンザ ウェイ 2019
VENTUREWHISKYLTD Ichiro’s Malt CHICHIBU ON THE WAY 2019
製造者:株式会社ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所
原材料:モルト
仕様:700ml51.5%
価格:12,500円(税別)
発売:2019年12月上旬
11,000本限定販売、ノンチルフィルター、ナチュラルカラーでボトリング
飲んだ日:2020年7月7日
タイミング:ボトルラベル上部あたり
香り:香ばしい甘さから、艶のある白桃、リンゴ、とてもフルーティー。
味:バニラから入り、白桃、リンゴのちピート、香草、ほろ苦さ、スモーキー。粘度があり、濃厚さバニラ、フルーツ感、スモーキーさがちょうど心地いい。アルコール度数の高さは感じるがきつさはない。加水すると焦がした麦と際立つ。
こんなジャパニーズウイスキーブログを書いていますが、実はオンザ ウェイは初飲み(あるいは飲んでいても記憶にない)でした。あらためて過去に飲んだそんなに多くないイチローズモルト秩父に想いを馳せてみると、今回のオン ザ ウェイ2019は「ザ・秩父」とでもいうような香りと味だったなあと思います。
ねっとりとしたバニラとフルーツのコラボレーション、それにからんでくるピート感、樽感とでもいう複雑さが秩父の持ち味だと勝手に解釈していますが、そのバランスがどんどん成熟していっている気がします。そういった意味も込めて、いいウイスキーだと思いました。
秩父蒸溜所も12年目に突入しました。気がつくともうそんなに経つのかと時の移ろいの速さに驚いてしまいますが、オンザ ウェイはこれからの秩父蒸溜所を感じさせるということなので、まだまだ完成形を先に見定めているということで、さらに楽しみが増しました。
蛇足ですが、このボトルを撮影したのは今年の2月21日で、本当はこの日に飲んだのですが気が付いたらスマホのメモを消失! 気を取り直して先日飲み直しました。コロナで店舗が休業していたので、まだ残っていました。良かったです。。。
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