ニッカのウイスキーの売りはこの2つの蒸溜所のモルトウイスキー以外に、カフェ式スチルでつくられたカフェグレーンという独自のグレーンウイスキーがあります。今回飲んだのはそのカフェグレーンの蒸溜所限定バージョンでウッディ&メロウタイプとなっています。
恥ずかしながら今回バーで見かけて注文するまで、カフェグレーンの蒸溜所限定販売版はしりませんでした。かつては12年熟成バージョンだったようですが、グレーンウイスキーも原酒不足のため2015年にNA商品となってリニューアル発売されたもののようです。
ニッカ シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ
NIKKA SINGLECAFFEY GRAIN WHISKY WOODY & MELLOW
製造者:ニッカウヰスキー株式会社7
原材料:グレーン、モルト
仕様:180ml55%
参考小売価格:500ml で6,680円と6,800円の情報あり(いずれも税込)。180ml2,300円の情報あり(税込)
発売:2015年
蒸溜所限定販売
飲んだ日:2020年3月4日
タイミング:ボトル肩口
香り:セメダイン、杏、ナッツ。
味:まろやかなチョコレート、醤油、気持ち唐辛子、ミルク、杏、セメダイン、気がつくとウッディーさと苦みが出てくる。結構パワフルで若さとまろやかさが存在する異色のコラボレーションといったところでしょうか。
1ヶ月半くらい前に、一般流通用のカフェグレーンを飲んだばかりでしたので、その印象の違いに結構驚きました。一般流通カフェグレーンは豊かで甘い香りでしたが、こちらは最初に感じたのは強烈なセメダインのような香りでした。味わいも一般はまろやかな甘みと硬めの苦さが中心でしたが、こちらは入口こそ同じまろやかなチョコレートから入りますが、そのあとはパンチのある醤油、辛み、フルーツ、セメダイン感が押し寄せてきます。
この違いの大きな理由はやはりアルコール度数の差が大きいですかね。45%と55%、10%の差は大きいです。しかし、最近の自分は55%くらいのアルコール度数ではそんなに度数の強さを感じない体質になってきたので、原酒の若さなのか使用樽なのか他にも理由があるのかもしれません。
ウッディ&メロウはかなりのへヴィータイプですが、一般用より多種多様な味わいも感じ、どちらが好みかは人によって意見が分かれると思います。カフェグレーンとひと口に言っても、いろいろなタイプがあるんだなと、あらためてウイスキーの奥深さを感じた一杯でした。
あ、書き忘れていましたが、カフェ式グレーンが設置されているのは宮城峡蒸溜所のみですが、このボトルは余市蒸溜所でも販売されているようです。
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