会社の事務所近くにいい酒販店があるのは楽しいです。お昼休みにランチに出かけながら、何か新しいものは入ってないかなと物色するのはいい気分転換にもなります。八重洲地下街にあるリカーズハセガワ本店は地下街の通路からジャパニーズウイスキーコーナーが丸見えなので、特に都合がいいです(笑)
このボトルは2013年か14年か…そんな感じで発見し、「田舎の地酒蔵が造り、いつの間にか20年の時が経過した、濃厚で深みのある個性豊かな味わいのウイスキー原酒です」というキャッチコピーに惹かれ、思わず購入してしまったものです。
今思えばその頃は若鶴酒造がつくるウイスキーといっても、よく知らず謎のウイスキー扱いでした。今のようなジャパニーズウイスキーブームにはなっておらず、牧歌的な時代だったかもしれません。
若鶴酒造 若鶴サンシャイン20年
Wakatsurushuzo SUN SHINE EXTRA SPECIAL WHISKYAGED 20YEARS
製造者:若鶴酒造株式会社
原材料:モルト
仕様:300ml59%
希望小売価格:不明 類似ボトルで5,400円(税込)の記録あり、購入時の印象もそれくらいだったような…
発売:不明 購入したのは2013年か14年頃と思われる
以前別のブログに投稿した時は1990年蒸溜と記していますが、現在物証がありません。たぶん箱に記載されていたと思われます。
飲んだ日:2014年4月8日
タイミング:口開け
香り:樽の香り、アルコール感で細かい感じがよく分からず……。加水でアプリコット感。
味:強いキックのあるアルコール感、苦味、オレンジ、ほのかに甘味。その後また強いキックのあるアルコール感。荒々しい。麦焼酎のようなニュアンスもあるかも。まだ味がうまく混ざっていなくて、それぞれが分離しているかのよう。加水をするとアプリコットが強くなる。
2014年当時のコメントとして、以下のように記しています。
今までこれくらい度数の強いものも飲んできましたが、正直結構飲みにくい。でも美味しいニュアンスが潜んでいるのもわかっていて、一部の人のテイスティングコメントにはまろやかとも書いています。ということはしばらく寝かせて味を開かせた方がいいのかもしれないと思いました。
実際にその2週間後、ボトルほぼ半分位で再び注ぐと、アプリコット系の匂いがふわっと漂ってきます。これは期待できそう。味も刺すようなアルコール感はだいぶ影を潜め、入りはやはりアプリコット、子供の頃に飲んだ液体の頓服といった感じでまろやかフルーツ系になってきました。そして、口開けから35日目、最後の一杯は十分に開いてまろやかになり、フルーティーさが楽しめるようになりました。なかなか荒くれ者でしたが、いいお酒でした。
さて、今回投稿するにあたって若鶴サンシャイン20年についてネットで検索をかけましたが、意外とあまり情報がないことに気が付きました。ポッキー様の「ポッキーの酒的備忘録」にやはり300mlサイズのもので詳しく記されており、90年蒸溜95年蒸溜の2種類あることが分かります。90年は2014年瓶詰で厳密には20年以上であるとのことで、自分のはこれか!と思ったら、なんとラベルの色が違いました。そこの掲載されていた写真は黒ラベル、しかし自分のは白ラベル。どうもいろいろありそうだぞと画像検索で探してみて確認できたのが以下の7ボトルでした。
透明ボトル白ラベル720ml 43%
透明ボトル白ラベル720ml 59%
透明ボトル白ラベル300ml 59%(1990年蒸溜)
透明ボトル黒ラベル300ml 50%(1995年蒸溜)
透明ボトル黒ラベル300ml 50%(1990年蒸溜)
白いボトル黒ラベル(桐箱入)720ml 50%
白いボトル赤ラベル(桐箱入)720ml 59% サンシャインウイスキーシングルモルト1990名義
それぞれがいつ発売されて、どういう経緯でこれだけあるのか、これは若鶴酒造さんに聞くしか分からないですね。